山地の木陰に生える多年草。高さ40cmほどと大型だが、花の色がやや目立ちにくい。花期は5~6月。
 明星・耳納山系で見られるランの仲間はこちらです。
 参考までにこれまでに見かけたランの一覧を作成しました。

ラン科サイハイラン属
学名:Cremastra appendiculata var. variabilis

カバー写真
【撮影日】2022年5月21日@宝満山(福岡県)
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●全体●葉
 1~2個の葉を頂生する。長楕円形で長さ15~35cm、先はとがる。花後に新しい葉が出て、越冬し、夏には枯れる。
【撮影日】2007年6月23日@乳頭山(秋田県)
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【撮影日】2021年12月21日@鷹取山(佐賀県)
 越冬中の葉には黄色い斑点が見られることが多い。
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●花
 花茎は高さ30~50cm、10~20個の花を総状につける。花は細長く、淡緑褐色で紅紫色を帯び、垂れ下がる。
【撮影日】2022年5月21日@宝満山(福岡県)
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 唇弁は濃い赤色で、側弁には赤い縁取りがある。一方、萼片は薄い褐色~赤色と地味だ。
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【撮影日】2022年5月18日@脊振山系・車谷
 蕾が完全に開いて唇弁が顔を出さないと枯れた花のように見える。
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【撮影日】2021年5月14日@脊振山系・車谷
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【撮影日】2021年5月8日@脊振山系・椎原峠
  蕾
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●果実
【撮影日】2021年5月8日@脊振山系・椎原峠
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