クスノキの枝に着生する茎も葉も棒状のラン

日本のレッドデータブックでは環境省では準絶滅危惧(NT)に、九州では福岡県・佐賀県・大分県で絶滅危惧Ⅱ類に、長崎県・熊本県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。
※手持ちの図鑑に記載がないため、「福岡県の希少野生生物(2001年版)」の解説を以下に引用した。
 海に近い地域の主にクスノキに着生するランであるが,クロマツに着生している例もある。また,内陸の添田町や嘉穂町でもクスノキへの着生がある。
 茎は束生し,単生か時に分枝して高さ30cmあまりとなり,多くは斜上するが下垂したものもある。葉鞘に包まれていて灰褐色,細くて堅い。葉は多肉質で円柱状線形,長さ約10cm,径3~4mm。花は7月頃,葉鞘を破って出てきた短い花茎に1~5個つく。花径約1cm,萼片・側花弁ともに黄緑色,唇弁は黄緑色に濃紫色の斑点が入る。

ラン科Luisia属
学名:Luisia teres

カバー写真
【撮影日】2023年6月1日@佐賀市
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●全体●葉
【撮影日】2023年6月1日@佐賀市
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●花

【撮影日】2023年6月1日@佐賀市
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 この個体の唇弁の色はとても濃い。
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●果実

【撮影日】年月日