林内に生える多年草で茎の高さは10cm前後。花期は4~5月。名前は植物分類学の泰斗として知られる植物学者の工藤祐舜を記念したもの。ギンランの変種(C. erecta var. subaphylla)とする見解もある。日本のレッドデータブックでは環境省カテゴリの絶滅危惧Ⅱ類(VU)、また多くの都道県で絶滅危惧Ⅰ~Ⅱ類に登録されている。

ラン科キンラン属
学名:Cephalanthera subaphylla

カバー写真
【撮影日】2023年5月1日@くじゅう
DSC05682

●全体●葉
 ギンランよりさらに小型で、葉はほとんどが鞘状に退化するが、上部の1個のみ普通に近く、長さ1~2cm。花柄の基部に苞葉が1~2個ある。
【撮影日】2023年5月1日@くじゅう
DSC05669

●花
 ギンランに似た白色の花が2~3個つき、やや上向きに半開状に咲く。唇弁中裂片の隆起線が黄褐色で3個ある。
【撮影日】2023年5月1日@くじゅう
DSC05681

DSC05679

DSC05672

DSC05677

●果実

【撮影日】年月日