高さ0.5~1.5mになる2年草上部でよく枝分かれする。花期は10~11月。類似のヒメヒゴタイは北海道から九州まで広く分布するが、本種は日本では九州特産である。ヒメヒゴタイと異なり、ヒナヒゴタイの総苞にはクモ毛がある。環境省のレッドデータブックで絶滅危惧ⅠB類に、九州の多くの県でも絶滅危惧Ⅰ~Ⅱ類に登録されている。

キク科トウヒレン属
学名:Saussurea japonica

カバー写真
【撮影日】2022年11月9日@上段の野(長崎県平戸市)
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●全体
【撮影日】2022年11月9日@上段の野(長崎県平戸市)
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●葉
 葉は互生し、楕円形または長楕円形で羽状に中裂し、側裂片は7~8対あり、基部は茎に沿下する。両面に密に短毛が生え、腺点がある。
【撮影日】2023年11月8日@上段の野(長崎県平戸市)
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【撮影日】2022年10月19日@佐志岳(長崎県平戸市)
 羽状に中裂しているようには見えない。
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●花
 頭花は直径1~1.5cmで、多数つく。総苞にはクモ毛があり、総苞片には紅紫色の乾いた膜質の付属体がある。
【撮影日】2022年10月19日@佐志岳(長崎県平戸市)
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【撮影日】2022年11月9日@上段の野(長崎県平戸市)
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 総苞にクモ毛がある。
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【参考】平尾台のヒメヒゴタイ
 クモ毛はないようだ。
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●果実

【撮影日】年月日